家を解体して売却する際の解体費用の相場とは?流れやデメリットも解説

2023-06-05

家を解体して売却する際の解体費用の相場とは?流れやデメリットも解説

この記事のハイライト
●家の解体費用は家の構造や敷地と道路の状態によって変動する
●解体工事をする前に近所にご挨拶をすることが大切
●解体費用を土地の価格に上乗せしても売れないことのほうが多い

不動産売却を検討する際に、家はそのまま売却した方がいいのか、解体して売却した方がいいのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
家を解体して売却する際にはメリットとデメリットがあるため、慎重に検討する必要があるでしょう。
そこでこの記事では、大阪市中央区、天王寺区、阿倍野区で不動産売却を検討中の方に向けて、解体して売却する際の費用相場や、流れ、デメリットについて解説します。

\お気軽にご相談ください!/

家を解体して売却したい!解体費用の相場とは?

家を解体して売却したい!解体費用の相場とは?

所有している不動産が空き家の場合、解体して売却することも検討されるのではないでしょうか。
確かに更地であれば、家が建っていない分、購入希望者はどのような住まいになるかイメージが付きやすいというメリットがあります。
そして、なにより解体費用の負担がないというのは、購入希望者にとって大きなメリットといえるでしょう。
解体費用は次のような要因でそれぞれ違いがあります。

  • 構造
  • 立地
  • 付随工事費用
  • 解体業者

構造

解体費用の相場は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など家の構造によって変わってきます。
また、平屋建てや2階建てなど住宅の階数によっても費用が変わります。
例えば地階のある家などは、特殊な重機や技術が必要になるので、解体費用は大幅に上がります。
ちなみに構造別での費用相場は次のとおりです。

  • 木造住宅:1坪あたり約3万3,000円
  • 鉄骨造住宅:1坪あたり約4万円
  • 鉄筋コンクリート造住宅:1坪あたり約6万円

それぞれの不動産によって状況が異なるため、あくまで目安としてご参考ください。

立地

家の立地条件も解体費用に大きく影響します。
例えば家が隣地に近接していたり、道路の幅員が狭すぎて重機が入れられなかったり、土地がものすごく狭い場合などは、解体費用が高くなります。

付随工事費用

古い住宅の問題の1つとして挙げられるのが、有害物質であるアスベストが使われている場合があることです。
アスベストが使われている住宅を解体する場合には、特別な技術を要するので、解体費用は高くなります。
また、庭や玄関周りの外構工事がある場合、浄化槽がある場合はその撤去費用がかかります。
また繁忙期である12月や3月はニーズが多いので解体料金は高くなりますので、費用を抑えたい場合には、若干時間の余裕のある2月や8月にお願いすると良いでしょう。

解体業者

相場について解説しましたが、依頼する解体業者によって設定されている料金は異なります。
そのため、事前に見積もりを依頼して、かかる費用を確認しておくことが大切です。

この記事も読まれています|空き家を管理する目的とは?自分で管理するための道具や方法について解説

\お気軽にご相談ください!/

家を解体して売却したい!解体費用の見積もり以降の流れについて

家を解体して売却したい!解体費用の見積もり以降の流れについて

次に実際に家を解体する際にどのような流れになっていくのかということをご説明します。

見積もり~契約

まず、解体業者に連絡をして見積もりを依頼します。
解体業者が現場に行き、家の状態や家が建っている敷地の状態などをチェックします。
重機が必要になる場合もあるため、重機が搬入しやすいかどうかという点もチェックします。
これらの点もふまえて算出された解体費用について、解体業者と依頼主が合意すれば契約となります。

解体準備

解体工事の契約が成立すると、解体準備に入ります。
解体工事については、すぐに始まるのではなく、まず近所に挨拶することが必要です。
解体工事において騒音などが出るため、事前にどのくらい期間工事がおこなわれるかを近所に伝えておく必要があります。
事前に近隣への挨拶をしておかないと、後日トラブルの原因になるため注意しましょう。
あとは、電気、ガス、水道を停止して、引込線の撤去を依頼して、解体準備が終了します。

解体工事

解体工事では、まず足場を作り、防音シートを設置します。
解体工事によって発生する騒音やホコリなどが近所の迷惑になることを防止するためです。
その後、内装材を撤去します。
内装材とは、断熱材、建具、設備機器、備え付け家具などを指します。
次に家の骨組みとなっている梁や柱、屋根を解体します。
最後にコンクリートの基礎を掘り起こして、撤去します。

廃材処理と整地

ここまでで家の解体が完了していますので、後片付けをします。
まずは廃材を処理します。
この際、木やガラス、コンクリートを分別してトラックで搬送します。
以上の点が完了した後問題なければ、整地工事をします。
整地工事というのは、土地を平らにしてきれいにする工事です。
ちなみに整地工事の費用は、土地の状態に問題なければ、1㎡あたり500円ほどです。
ただし、地盤の改良や木々の伐採などが必要になる場合は1㎡あたり3万円ほどかかります。

この記事も読まれています|空き家を管理する目的とは?自分で管理するための道具や方法について解説

\お気軽にご相談ください!/

家を解体して売却したい!解体費用に影響する解体のデメリット

家を解体して売却したい!解体費用に影響する解体のデメリット

最後に解体工事をした場合のデメリットを解説します。
一般的に家を解体して更地にすると、買主が見つかりやすいこともあって、早期に売却することが可能です。
一方で解体費用をそのまま売却価格に上乗せできない場合が多いでしょう。
売却価格に解体費用を上乗せして相場価格を上回ってしまう場合には、売却に時間がかかることが予想されます。
このように解体費用を回収できないのはデメリットといえるでしょう。
次に更地にすると固定資産税の優遇措置がなくなる点があげられます。
住宅が建っている土地に対する固定資産税と都市計画税は軽減されています。
ところが、家を解体すると家がなくなってしまうので、固定資産税と都市計画税は軽減措置の対象外となり、元の税額の支払いが必要となります。
この税制の優遇措置は、小規模住宅用地の特例といいます。
小規模住宅用地の特例の概要は、下記のとおりとなります。
固定資産税

  • 200㎡以下の部分:課税標準の6分の1に軽減
  • 200㎡超の部分:課税標準の3分の1に軽減

都市計画税

  • 200㎡以下の部分:課税標準の3分の1に軽減
  • 200㎡超の部分:課税標準の3分の2に軽減

次に注意をしないといけないのは再建築不可となっている場合です。
一般的に建築基準法では、生活者の安全を考えて敷地と道路の接道状況について大変厳しい制約をしているため、接道状況においては再度家が建てられない可能性があります。
更地にしたけれど家が建てられないということになると、売却しづらくなるでしょう。
このようなことがないようにするためにも、更地にする前にまずは土地の状況がどのようになっているのか、管轄の市区町村に確認するようにしましょう。
に解体についてはデメリットもある一方で更地にすると買主の活用の自由度が高まるので早めに成約に至ることが多いというメリットもあります。
どちらも把握したうえで解体するかどうかを判断することが大切です。

この記事も読まれています|空き家を管理する目的とは?自分で管理するための道具や方法について解説

まとめ

家を解体して売却する際にかかる費用や流れ、デメリットについて解説しました。
解体することで早期売却が望めるメリットがありますが、解体費用を売却価格に上乗せできない、固定資産税などが高くなってしまうといったデメリットもあります。
不動産売却のときに解体するかどうか判断に悩まれた場合は不動産会社へご相談ください。
スタートエステートは、大阪市中央区、天王寺区、阿倍野区でさまざまな不動産取引のサポートをおこなってきました。
不動産のことで何かお悩み事があれば、ぜひ当社にお気軽にお問い合わせください。

ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

06-6777-5522

営業時間
9:30~19:00
定休日
水曜日・年末年始・夏季休暇・GW・当社指定日

末澤章史の画像

末澤章史

資格:ファイナンシャルプランナー 任意売却士

大手フランチャイズの不動産会社に勤めてから現在まで、早20年を数えます。
今まで、お客様応対やオーナー様応対の経験・知識を活かし、
お客様にとって「任せて良かった」と言って頂けるよう、心がけております。
長年営業を続けてきた経験を礎に作り上げてきたあらゆるネットワークとノウハウを駆使し、
全力を尽くして、最善策でお客様をサポートさせて頂きます。

末澤章史が書いた記事

売却査定

お問い合わせ